SOUND OUT CUE スタッフ五十嵐のレビューページ(恒例)

遂に、です。満を持してとは正にこの時の
為にある言葉だと思われます。出会いが
出会いを呼ぶ音楽出会い系、当CUEも
皆様のお陰でこの度満一歳と相成りました。
そして、時を同じくしてリリースされる最新
コンセプトアルバムはお洒落なジャケも涙の
豪華アニヴァーサリー仕様です。いぇい!
それでは早速、めくるめく展開される奇跡の
13曲の世界に貴方をご案内♪ひーうぃごぅ。

予兆を孕んだ静寂の中から仄かに浮かぶ
抑揚の効いた旋律・・・一周年を祝う宴は
井内竜次さまの美麗なピアノでゆっくりと
幕を開けます。イキナリですが情感溢れる
タッチが気持良過ぎです。惚れてしまいそう
です。いや、なんでもありません。
中盤からのカラフルな展開がさながら映画の
サントラのような風情を醸し出します。
例えば宇宙に浮かぶ小惑星に青い光の花が
一面に広がっていく様な。聴けば分かります。

そしてmaruさまの尋常じゃなくスィートな、
気持良過ぎる歌声に陽の光がさっと差して
くるようです。神様有難う御座います。
身近な日常の風景を歌いながらもほんのり
切ない、独特な味わいが暖かく柔らかい
曲調で更に引き立っています。ああ、文章
ではこの胸をいっぱいにする感覚はとても
伝えきれません。とっとと聴いて下さい。

そして、来ました!四つ打ちキックです。
意味無く叫びたくなりますね。いゃっほう!
もうこの方たちのサウンドが四六時中頭から
離れなくなっている方も多いことでしょう。
中毒患者続出の天下のポップマイスター、
びんぷらさまの登場です。楽しく、切なく、
可愛く、ポップで本格派。ざっと挙げるだけ
でもこの方たちのポップス界での無敵具合が
良く分かります。技ありなメロディにどうぞ
酔いしれて下さい。

お次はFour-Leaf Cloverさまです。
バラードタッチのイントロアレンジに、
萌えな歌声で「忘れないよ」なんて健気な
詞を歌われた日にはもう、あらぬことを
叫びながらでんぐり返ってしまいそうです。
映画、いや、もっと言えば記念のホーム
ビデオのように展開していくセンチな詞に
胸キュン度全開です。キラキラしてます。
そして忘れちゃいけません、バックの演奏
にもご注目下さい。曲が進むにつれ徐々に
盛り上がっていくライブ感溢れる演奏も
只ならぬ気持ち良さです。いいなぁ・・・

そしてお待ちかね、ロッキータイムです。
重いハネ系ビートは松尾哲さまです。
ワイルドなフレーズを派手なサウンドで
端正に弾く。この、技術は勿論、細かい
フレーズでも一糸乱れぬ正確な演奏は正に
この方の真骨頂です。このタイトなリズム
感がサウンド全体の迫力、説得力の要に
なっているのでしょう。ペダルな和音感、
ダークなリフ、太いリード、ハイパーな
ソロ・・・ロックの旨味テンコ盛りです。
ガツンとくるロックを聴きたい方は迷わず
これ!です。

お次はぐっとアダルトに、ムーディーな
男性デュオのハーモニーが染み渡ります。
AfterFive with Zakkballanさまです。
声質も持ち味も違う二人の声が一つの曲で
混じり合うと、何故だかそれぞれの個性を
より際立たせながら、同時に調和という、
もうひとつの魅力も出てくるようです。
また、昨今の男性デュオにはありそうで
あまり無かった、非常に開放感溢れる
明るいサビが嬉しい一曲でもあります。
このテの音楽のどこかスカした雰囲気が
これまで苦手だった方にもオススメです。

メランコリックなループに乗せて、強さと
弱さを同時に感じさせるような真摯な歌が
切々と響きます。ヌマダテゆかさまです。
悲しい歌詞を一言一言噛み締めるような
歌に、思わず感情移入してしまいます。
サビで全開になるバックのサウンドと共に
叩きつけられる思いには、逆にある種の
清々しさすら漂うようです。意味深な
タイトルの理由は歌詞をよく味わってみて
下さいね。

そしてがらりと雰囲気を変えて、怒涛の
萌えワールド出現です。まゆさまです。
この、唯一無二のほのぼのした雰囲気は
天性のものかもですね。素晴らしいです。
♪きんぎょのきもち〜♪というサビには
どんな屈強な男子でも膝が脱力して床に
倒れてしまうこと間違いなしです。
そんな萌えイメージが俄然先行する彼女
ですが、実はオケもお手製だったり、
ボーカルもツイン、ハモなどに展開して
みたりと、何気なディテールに拘りの
アーティスト魂が見えて素敵的です。

軽快なサウンドに乗せて、ゆったりした
ハープのメロディが心地良いです。
天沼孝行さまです。天沼さまはとにかく
引き出しが多い印象で、しかもその
個々の引き出しがどれも高いクオリティ
を有しているという羨ましいようなお方
なのですが、この曲も独特の世界を堪能
させてくれます。部分部分では親しみを
感じるものがありながら、全体としては
オリジナルな響きとなっているのが何と
言っても素晴らしいです。

再びロックセクション、今度は男前部門
です。まずはPRESENCE MOONさま。
タイトル通りの真っ直ぐな愛が骨太な
サウンドで放たれます。アツイです。
楽器隊の、出るトコは出て引っ込むトコ
は時々引っ込まず的な演奏も素敵です。
Bメロのギターとか特に、実際やるのは
勇気が要りますが、やった者勝ちなのも
また事実でしょう。実力が可能にさせる
理屈抜きに気持ち良いプレイです。
いいなぁ・・・

続いてはZIVESさまです。トリオ編成で
聴かせる至高の「生」ロックがここに
あります。どれひとつとっても生々しい
各パートのサウンドに、雰囲気バッチリ
過ぎの厚いコーラス・・・いいなぁ。
ラフなようで実はよく練られた展開は、
例えばAメロの弾き分け、叩き分けにも
よく現れてます。後半登場するマーチの
スネアが何気に美しいです。細かなキメ
などを挟みつつも余裕で進んでいく様に
思わずタメ息。
いいなぁ・・・

そして、頭脳派の印象が僕の中で一際
強いRxYxOさまです。ビジネスロック
というタイトルの持つインパクトから
既に只者ではありません。そしてその
タイトルに負けず曲も更に濃いです。
モジュレーション系エフェクトで終始
メカニカルにまとめられたパートと、
ロケンロー全開で疾走するパートとの
コントラストが強烈。このデフォルメ
とも思える構成がある意味曲の内容を
的確に伝えているような気もします。
これって気持ち良いだろ?と文句無く
納得させる、パワーに満ちた曲。

さあ、もうラストです。早いですね。
やすらぎ溢れる一品。決して声高に語らずに
ゆったりと紡がれるメロディーと、
その雰囲気を的確に捉えて、丁寧に色を
乗せてゆく演奏と。なんと言いますか、
極上です。ありがとうございます。
一音一音、細部まで気持の篭った音色が
正にこの記念すべき一枚を締めくくるに
ふさわしい味わいです。

というわけでご紹介して参りました
至福の全13曲。是非です!


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