スタッフ五十嵐のリコメンコメント(恒例)

さてさて全国のギターキッズお立会い
です!そうでない方もお立会い。
今回は今までと趣向を変えて、ギター
サウンドにとことん拘った一枚。
猛者共の切れ味鋭いギターサウンドが
満載です。その威力、とくとご堪能あれ!

先陣を切るのは我らがテンチョー!
脊髄がグラインドしそうな16ビートに
乗せてヘヴィリフが炸裂してます。
この、リフを前面に出して丸々一曲
聴かせてしまうスタイルってもしや
新ジャンルなんじゃないでしょうか。
手慣れたノリで絶妙に切り込んでくる
めくるめくオブリガートの嵐が美味し
過ぎです。終わり方もまた尋常じゃ
ないですね・・・必聴です!

そして、夏!です。夏ハズカムです。
vin-PRADさまの爽快過ぎるロックな
ポップチューン。尖ったスネアと
オーバードライブサウンドが絡んだ、
それだけでも気持良過ぎる夏サウンド
に、更にこれでもか!っていうぐらい
キュートなボーカルが乗って。
反則です。気持良過ぎます。いがらし
早くも昇天寸前です。

昇天してしまう前に紹介を続けます。
アーシーなトラックに乗せて、西尾学
さまのセクシー過ぎるリードギターが
息の長いハーモニーを奏でます。
僕ちょっと「過ぎる」って使い過ぎで
しょうか。って言いながらまた使って
おります。格好良過ぎるから仕方あり
ません。中盤のリリカルなベースソロ
も尋常じゃありません。素敵過ぎ(←

センスありありなイントロからヘヴィ
なシャウティングロックになだれ込む
のはミュージックガバメントさまです
(どうセンスありありなのかはCDで
ご確認下さいね)。つくづく格好良い
ですねぇ・・・本当皆様センス爆発で
圧倒されます。ヒタヒタ押し寄せる
ような叫びの圧迫感と、重心の低い音
の波状攻撃がクセになりそうです。

お次はガラリと空気を変えて、ガット
とヴァイオリンによるダブルリードが
美しいHirohiko Takanoさまのラテン
ムード漂うインスト。この、明るい中
の哀感というのはソングライティング
もさることながら、楽器自体が持って
いる声、響きなのでしょう。そして、
またそれを最大限に生かす、細部まで
心の篭った歌わせ方から、強い拘りが
ガンガン伝わってきます。

そして続くは、70'sの薫りに満ちた、
むせび泣く王道ハードロックナンバー。
PRESENCE MOONさまです。ややもすると
アイディアやハイファイ度だけで勝負
出来そうな昨今の音楽界において、
こういう音は本当にバンドの、バンド
としての力量が問われると思います。
そこへ持ってきて、この生々しく圧巻
なアンサンブル、どーですか!?いや
素晴らしいです。猛者っぷりに昇天。

INFERNOさまのトレモロピッキングに
あの世から舞い戻って参りました。
目まぐるしく変化する性急なリズムに
乗って、機関銃のように連打される
アタック音が脳を揺らします。
ヘヴィメタルミュージックの一番硬質
な部分だけをエンハンスしてそのまま
リスナーの耳に叩きつけるような、
メタリック上等な姿勢が潔い、音。

ヘヴィワールド続きます。ダークかつ
変拍子な、ズビズビと沈み込むような
イントロから一瞬で怒涛のファンク
メタルに切り替わるWINDING ZOETROPE
さまのハイパー・チューン。少しでも
ギターをかじったことのある方ならば
この方たちがどれほど高度な事をして
いるかお分かりになると思います。
しかし、真に凄いのはワザそれ自体に
あらず。どのリック一つ取ってみても、
そのパートに然るべき必然性を持って
存在してると思えるハマリっぷり・・
逆に言えば構成力の高さです。必聴!

お次は打って変わって、Confidence
さまのアグレッシブなパーカッション
がアフロな世界に誘います。
Dにドロップされたアコギの重々しく
ドローンな響きに乗せてモーダルな世界
が展開します。トレードマークのハープ
サウンドもまたまたセクシーです。
どうしたらこんな格好良い世界を創造
出来るのでしょうか。エンディングの
一ひねりにも思わずニヤリの、エスノ
フィーリング溢れる一曲。

そして・・・来てしまいました、ハイ
僕です。人気の
高いあの名曲、ご多分に漏れずハートを
ガッチリ掴まれてしまい、コンセプト
テーマに便乗してアコギでやらせて頂き
ました。すみません。オルゴール的な
イメージで、ほっこりして貰えればもう
思い残す事はありません。さようなら。

まだ旅立つわけには参りません。松尾哲
さまのスペイシーなミュートアルペジオ
を聴いてしまいましたので。艶やかな
リードギターのイントロから一転して、
ディスコなリズムに合わせて伸びやかな
ツインリードが炸裂しまくるこの展開、
凄くないですか!?ビックリしました。
この方もまた、達人とお呼びするに
ふさわしいエレキテクの持ち主ですね。
鬼面人を驚かすようなところを微塵も
感じさせずに高度な演奏をするのは、
想像以上に凄いことだと思います。
泣きのフレージングに、涙、涙・・・。

そして、お次はYADAKENGさまのアツイ、
アツ過ぎるロッケンローなナンバー。
サーフ系までをもルーツに持つような、
アンプ・ドライブ的なカリカリしたギター
サウンドが気持ち良いです。ノイズ・
グリッサンドを上手く使ったフィルが
僕的に技あり!な感じです。歌詞がまた、
いつも独特のフィーリングで楽しませて
くれるYADAKENGさまですが、今作もまた
キテます!サビは頭でループしそうです。

あっという間にもう最後の曲です。
トリを務めるのはRough&Readyさまの
美し過ぎるボーカル様・・じゃなかった、
アコギインストです。まるでクラシックの
佳曲を聴いているかのような静謐な佇まい
で織り成される、息遣いまで伝わるかの
ような繊細なタッチ、フレージングの間や
弦の微妙なビビリまで、もう全てが素敵。
完璧とはこういうものの為にある言葉かも
知れません。思わずためいきが漏れます。
ギターって、こんなにも表現力豊かな楽器
なんですね・・・。素晴らしいです。

以上、アーティストさまの思いと拘りが
存分に詰まった珠玉の宝剣たち、駆け足で
紹介して参りました。ギターキッズは耳が
腱鞘炎になるまでお楽しみあれ!
それ以外の方は、是非ギターという楽器の
奥深さ、素晴らしさに触れてみて下さい。


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