恒例!スタッフ五十嵐によるレビュー

前作「SONGS OF LOVES」、実に多くの
方々に聴いて頂き、感謝感謝ですっ
勢いに乗ってまたまた発進!今度は
「出会いと別れ」をテーマにお届け
します、第三弾「Departure」です。
早速どんどんご注文頂いております、
まだの方は以下のいがらしリコメンを
ご覧の上、是非♪ではレッツゴゥ。

トップは
しっとりしたワルツのリズムに乗って
息の長いメロディがさり気無い哀感を
紡ぎだします。どこかメランコリック
で、それでいて安らぎをも同時に感じ
させてくれる不思議な空気感です。
中盤のリットの「間」がまた絶妙この
上ありません。思わず「早くいって!
でももうちょっとじらしてっ」などと
あらぬことを口走りそうになります。
ホントすみません。

次はRxYxOさまの疾走感溢れまくり
のデジタルでロックなナンバーです。
この高揚感は正に無敵。無条件に格好
良いですね。てか、格好良過ぎです。
「飛べるさ」というメッセージに力を
貰いました。まさに、「左の胸には
情熱を」です。

続くは零号さま率いるHEARTHの美しい
バラード。細やかな情景描写が映画を
観ているように展開していきます。
好きなひとの心を確かめられないまま
に散っていく想いが、桜の花びらと
重なります。切ないっすねぇ・・・
繊細で綺麗な佳曲です。

桜が続きます。maruさまのやすらぎ感
に満ちたアコギが気持ち良過ぎます。
いがらし、幸せです。すみません。
毎年色褪せずに咲く春の桜に、恋人と
重ねてきた時間が重なります。来年も
そのまた次の年もずっと変わらず一緒
に居たい。変わらぬ桜の色と共に。

そしてこの度インタビューコーナーに
ご登場頂きました天沼孝行さまの壮麗
なインストです。新たな旅立ちと、
そこから生まれる出会いのイメージで
しょうか・・・厳かに織り成される、
静けさと期待感の入り混じった旋律に
明日への夢が膨らみます。

優しいアコギの美麗なアルペジオから
Rough&Readyさまの壮大なロックが
幕を開けます。並のバンドにはコピー
すら出来ない、緻密に構成された展開
が圧巻です。ソフトに、またラウドに
的確に情景を描写していくサウンドに
乗せて出会いの奇跡が描かれます。
エンディングのハイパーなギターソロ
にまた涙、涙。いいなぁ・・・(←何

そして渡邉大輔さまの男前な歌声が
続きます。この方の作風には思わず
「漢(おとこ)ポップ」とお呼び
したくなるような男汁が漲ってます。
出発への意気込みが朗々と歌われる
メロディアスなサビが印象的。

オルガンのグリッサンドに導かれて
EIJIROさまの歌が始まります。
別れというテーマのある面での真理
を突いた歌詞が心に深く残ります。
去っていってしまった「きみ」に
向けてラストで叫ぶ「ごめん」の
リフレインが頭を離れません。

続くはUMEさまです。レイドバック
した曲調とどこかユーモラスな歌詞が
気負わずに新しい場面に向かえ、と
優しく励ましてくれているようです。
やはり大人の余裕でしょうか。ポップ
感たっぷりの人生の応援歌。
流石です。

ピアノとアコギの絡みでスタートする
Beat Holicさまのロックチューンが
昔の恋人への想いを綴ります。もう
一度出会えるなら・・・そんな思いは
簡単には叶わないのかもしれません。
でも、独り部屋でバラードを聴く心は
今でも想いに満ちています。

続いて、Hirohiko Takanoさまの
物悲しくも暖かなワルツの旋律が流れ
てきます。リベリア半島の風を感じる
ようなフロントの楽器群の背後には
アンビエント系への広がりをも見せる
極めてソフトなキーボードが隠されて
いて、まるで手の込んだ装飾が織り
こまれた一幅のタペストリーを観て
いるようです。綺麗ですね・・・

もう最後の曲になってしまいました。
BIO FRACTAL MUSIC PROJECTさまの
スペイシーなインストでこのアルバム
は幕を閉じます。デジャヴのように
広がる無数の音の欠片が、タイトルの
「恋の別れ」という言葉と相俟って、
様々な感情を呼び起こしていきます。
どこか、「和」の美にも通じるような
独特の間、空間が別れの悲しみを静か
に昇華していくようです。

というわけで全12曲、今回も本当に
強力なラインナップが揃いました!
アーティストさまそれぞれの個性、色
をどうぞ存分に味わってみてください。



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